位牌についてのあれこれ

位牌の値段はどのくらいが目安?種類や選び方、注意すべきポイントまで紹介

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位牌は故人の霊魂を祀る大切な仏具ですが、種類が豊富で値段も幅広いため、どれを選べば良いのか迷う方も多いでしょう。
位牌は何十年も付き合っていくものですから、間違った選び方をしないようにしましょう。

この記事では、位牌の値段の目安や種類ごとの特徴、選び方のポイントを詳しく解説します。

位牌とは何?種類にはどんなものがある?

位牌とは、亡くなった故人様の戒名や俗名を書いた木製の牌のことです。
お寺のご住職が読経を行い、魂を宿す場所として使用されます。

また、位牌にはいくつか種類があり、タイミングによって使用される位牌が異なります。

位牌は大きく分けて3つある

位牌は大きく分けて次の3つに分けられます。

● 白木位牌
● 本位牌
● 寺位牌

それぞれ詳しく紹介します。

白木位牌

白木位牌は、葬儀から四十九日法要まで、故人様の魂を宿す仮の場所として使用する位牌です。
仮位牌や内位牌、野位牌とも呼ばれます。

白木位牌は、葬儀業者が用意してくれることが一般的です。
四十九日後は、次に紹介する本位牌へ魂入れ(開眼供養)を行い、使用済みになった白木位牌はお焚き上げによって供養されます。

本位牌

本位牌は、四十九日法要後に白木位牌に代わってお祀りされる位牌です。
基本的に自分で用意する必要がありますので、四十九日までに準備しなければなりません。

本位牌には、いくつか種類があり、用途やタイミングによって使用方法が異なってきます。
主に、札位牌(板位牌)、繰り出し位牌(回出位牌)、寿牌(逆修牌)などがあります。

寺位牌

寺位牌とは、自宅に位牌が置けないなどの理由で、代わりに霊園やお寺にて供養してもらうための位牌です。

自宅に位牌が置けない場合以外では、永代供養を望んでいる方や位牌が増えすぎて置けない方などが使用します。

そのほかの位牌

位牌には、そのほかにも回出位牌や繰出位牌、過去帳なども存在します。

回出位牌・繰出位牌

回出位牌は、戒名が書かれた札板が数枚収められている位牌です。
繰出位牌とも呼ばれ、何代にもわたって位牌がある場合に、1つの位牌にまとめるために使用されます。

回出位牌を使用するタイミングは、三十三回忌や五十回忌です。

過去帳

過去帳とは、亡くなった方の戒名や俗名、死亡年月などを記載したノート形式の位牌です。
回出位牌を使用しても収まりきれなくなった場合に使用されます。

また、位牌を使用しない宗派である浄土真宗は、位牌の代わりに過去帳を使用します。

位牌にかかる値段の相場

位牌の価格は安価なものから高価なものまで、豊富に販売されています。
何十年も使用していくこととなるため、しっかり考慮して選ぶことが大切です。

先に費用の相場を紹介すると以下の表の通りです。

上記の表のように、費用の内訳は、

● 位牌本体
● 戒名入れ
● 開眼供養(お布施)

の料金がかかってきます。

位牌の値段は素材やデザインによって大きく異なる

位牌の値段の相場は、素材やデザインによって大きく異なってきます。

また、素材やデザインは大きく分けて「塗り位牌」「唐木位牌」「モダン位牌」の3つがあります。

それぞれの特徴と値段の相場を詳しく紹介します。

塗り位牌

塗り位牌は、白木に漆を何度も塗り、金粉や蒔絵で装飾された、上質で高級感あふれる位牌です。

塗り位牌の値段の相場は「8,000円〜8万円程度」です。
漆の種類や工程数、金粉や金箔の質や量によって大きく異なります。

唐木位牌

唐木位牌は、唐木材を使用した、素材と木目の美しさを最大限に引き立てた位牌です。

唐木位牌の値段の相場は、1万5,000円~8万円程度です。
希少な唐木材や、木のダイヤモンドと呼ばれる「黒檀(こくたん)」、高級家具や楽器にも用いる「紫檀(したん)」などが使用されるので、塗り位牌より少し値段が高くなる傾向です。

モダン位牌

モダン位牌は、色合いや形が現代風に施されているのが特徴である位牌です。

グラデーションカラーや銀粉装飾、特殊繊維などを使用した表面が輝きを放つもの、クリスタルをイメージした透明な素材のものなど、素材や形、色も豊富にあります。

モダン位牌の値段の相場は、5万5,000円~15万円程度です。

回出位牌・繰出位牌

回出位牌・繰出位牌は、位牌が多くなってきて置き場がない場合に、1つにまとめるために使用される位牌です。

回出位牌・繰出位牌の値段の相場は、3万円前後です。
本位牌と同様に、塗り位牌や唐木位牌、モダン位牌といった豊富な種類から選べるので、値段もさまざまものから選択できます。

過去帳

過去帳は、大きく分けて「縦に綴じられた冊子型タイプ」と「記帳面が蛇腹に折り畳まれた折本タイプ」があります。

また、使用される紙は、和紙や洋紙を用いています。
このようなタイプや素材の違いにより、数千円のものから2万円以上するものまで幅広く販売されています。

戒名入れの値段の相場

戒名入れは、亡くなった方が仏門に入った証として付けられる名前のことです。
戒名入れをしないと、位牌に名前が入れられず、故人の魂が帰ってくる場所がなくなります。

戒名入れの値段の相場は、1名分で3,000円〜1万円程度です。
依頼する場所は基本的に菩提寺となりますが、ない場合は葬儀業者や宗派の同じお寺へ依頼します。

開眼供養とお布施の値段の相場

本位牌は、購入するだけでは意味がなく、開眼供養と呼ばれる魂を位牌に宿す儀式が必要です。
それらにかかる費用の相場を紹介します。

位牌の魂入れ

開眼供養は、白木位牌から本位牌へ故人の魂を入れ替えるときに必要な儀式で、通常四十九日法要と同時に行います。
開眼供養をしないと、本位牌はただの仏具のままになるので、必ず行う必要があります。

お布施の相場

開眼供養とお布施の値段は、1万円~3万円程度です。
ただし、四十九日法要と同時に行う場合は、法要のお布施と合わせて3万円~5万円程度となっています。

位牌の選び方

ここまで、位牌にかかる値段の相場を紹介してきました。

ここからは、位牌を選ぶ際に注目したいポイントを5つ紹介します。

使用用途で選ぶ

位牌は、いくつかの種類があり使用用途や宗派によって選べるものが異なってきます。

使用用途には、主に以下の4つがあります。

● 本位牌…故人が亡くなったときに使用する
● 寺位牌…何らかの事情によりお寺で供養してもらうときに使用する
● 回出位牌・繰出位牌…位牌の数が増え、まとめたいときに使用する
● 過去帳…回出位牌や繰出位牌でもまとめきれなくなったときに使用する
また、宗派が浄土真宗の場合でも使用する

デザインで選ぶ

位牌にはさまざまなデザインがありますが、これでなければならないといった決まりはありません。
位牌は、故人の魂が宿る場所ですので、生前の人柄やイメージに合わせたものを購入するのが良いでしょう。

また、仏壇や自宅の雰囲気に合わせて選んでも構いません。

材質や加工で選ぶ

位牌は、さまざまなデザインがあると同様に材質や加工も豊富にあります。
使用される漆の種類や量、木材、彫刻の有無などから選択できますが、良いものを選ぶとそれだけ値段が高くなることだけ注意しましょう。

また、材質や加工は細かく選択していくとキリがありませんので、デザインを選ぶときと同様に、生前の人柄やイメージに合わせて選択するのが良いでしょう。

サイズを確認する

位牌のサイズを確認するうえで、特に注意すべきポイントは、以下の3つです。

● ご本尊より小さいサイズを選ぶ
● 仏壇のサイズも確認する
● 水子位牌は小さいサイズを選ぶ

仏壇にあるご本尊は、最も大切な信仰の対象として仏や菩薩をお祀りされています。

ご本尊より大きいサイズの位牌にすると失礼に値しますので、絶対にご本尊より小さいサイズを選びましょう。

また、仏壇のサイズによっては位牌が置けないことも考えられます。
そのため、仏壇のサイズも確認してから位牌のサイズを選択しましょう。

値段で選ぶ

前述した通り、位牌の値段は材質やデザイン、加工の仕方などによって大きく変わります。

ご予算がある場合は、それに合わせた位牌を選びましょう。

位牌が購入できる場所と購入手順

位牌の選び方がわかったところで、ここからは位牌が購入できる場所と購入手順について紹介します。

位牌が購入できる場所

位牌が購入できる場所は以下の3つです。

● 仏壇仏具店
● 葬儀業者
● ネット通販

仏壇仏具店は、位牌をはじめ仏壇仏具品を豊富に扱うお店です。
実物を見て判断できるうえに、プロが在籍しているので気軽に相談もできるので、こだわりたい方におすすめです。

葬儀屋は、葬儀の依頼から位牌の用意まですべて任せられるのが特徴です。
手配も1度で済むので、手間も減らせます。

ネット販売は、多数の位牌の価格やデザインを比較することができます。
ただし、実物を見て判断できないので、慎重に選ぶ必要があります。

位牌の購入手順

位牌の購入手順は以下の通りです。

1. 位牌を選択する
2. 文字のレイアウトを決定する
3. 文字色や梵字の有無を選ぶ
4. 文字を彫るか書くかを選択する
5. 納品

位牌の作成を依頼してから納品までの期間は、およそ7〜10日です。
四十九日法要までに必要な方は、余裕を持って依頼しましょう。

また、間に合わない場合は「特急サービス」ができるところもあります。
急ぎの場合は活用しましょう。

位牌を購入する前に注意すべきポイント

位牌は、1度購入すると基本的に買い替えることができません。
そのため、慎重に選ぶ必要があります。

ここからは、位牌を購入する前に注意すべきポイントを紹介します。

本位牌は四十九日法要までに準備する

本位牌は、四十九日法要までに準備する必要があります。
そのため、位牌の作成をする際は、余裕を持って依頼するようにしましょう。

位牌の作成から納品までの期間は、およそ7〜10日です。
四十九日法要のときに位牌がないといったことがないように早めに依頼することが大切です。

宗派によっては位牌がいらない場合がある

仏教の宗派の中でも「浄土真宗」は、位牌を必要としません。
理由は、浄土真宗の考えでは「亡くなった瞬間から成仏される」と教えられているからです。

そのため、魂を宿すために用いる位牌は必要ありません。
なお、浄土真宗は位牌を用いない代わりに「過去帳」や「法名軸」といった仏具を用います。

値段だけでなく品質も確認してから決める

位牌は、数十年使用しますので、耐久性が高いものがおすすめです。
そのため、値段だけではなく品質も確認してから決めるようにしましょう。

特に安すぎる位牌は、海外産のものが多く、耐久性も低い可能性が高いです。
中には形が歪んでいたり、塗装にばらつきがあったりします。

長く使用するものですので、慎重に選ぶことをおすすめします。

戒名入れ(文字入れ)にも料金がかかる

先述したように、位牌に記載する戒名は、文字入れにも料金がかかります。
文字入れの方法や夫婦連名などによって値段が異なりますので、確認するようにしましょう。

開眼供養(魂入れ)を忘れずに

位牌は用意するだけではなく、故人の魂を移し替える開眼供養(魂入れ)が必要です。
魂入れを行わないとただの仏具でしかありませんので、忘れず行いましょう。

魂入れが終わった後の白木位牌は、お焚き上げをして供養してもらいましょう。

価格の比較

位牌の価格は、素材、サイズ、デザイン、製造工程によって大きく異なりますが、同じ位牌であってもお店によっても大きく変わります。

安すぎるものは品質や耐久性が低い可能性が高いため、なるべく品質と値段のバランスが良いものを選ぶようにしましょう。

難しい場合は、信頼できるお店や業者に相談することがおすすめです。
お店によっては仏事の資格を有している方もいますので、気軽に相談しましょう。

まとめ

本記事では、位牌の価格帯や種類、選び方のポイント、そして購入時に注意すべき点について詳しく解説しました。
各ポイントを考慮し、慎重に選ぶことで、長く使えるお位牌を作成しましょう。

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