位牌は650年前から存在した
位牌の起源は、儒教の”木主(ぼくしゅ)”と呼ばれるものになるといわれています。
儒教では中国古代より遺体を白骨化させ、その遺骨を霊の依り代としてお祀りする習慣があり、時を経て、その遺骨にかわって木主を祀るようになったといいます。
木主の形状が現在の位牌のような形をしていたといわれています。
日本で位牌が仏教に使われ始めたのは、禅宗で木主の形式が伝わったことに始まり、応安四年(1371)に義堂周信が記した「空華日用工夫集」に、位牌という言葉が出てくるのが一番古いとされています。
650年程前から位牌が存在したことになります。
人々は昔からご先祖に感謝することで、自分や、その子孫への命の繋がりを大切にしてきたのでしょう。